ITパスポートの次に位置する、基本情報技術者試験です。ITパスポートは簡単に取得できたのに、基本情報技術者試験は取得できないという人も多いのではないでしょうか。
私も学生のころ、基本情報技術者試験に苦しめられましたが、社会人になるとあっさり合格してしまいましたので最低限の勉強で合格する方法を紹介しようかと思います。
今後受験する方々の参考になれば幸いです。
さて、合格するコツとしては以下の3つを重点的に勉強すれば十分に合格ラインに達します。
- アルゴリズム
- データベース
- ネットワーク
基本的に、「ストラテジ」と「マネジメント」は対策しません。午前問題を過去問で解くだけで十分です。
午前対策
午前対策は、「過去問を解け」です。ここで全分野の勉強をします。
具体的にいうと過去問3周、これにつきます。これを3年分やってください。480問×3周です。ですが、「1440問も時間なくてできねーよ」と思う人がいると思います。ここからがポイントです。過去問を行う上で3つのことを注意してやってください。
- 最新の過去問からやること。
- 重複している問題にはチェックをしておくこと。
- 問題の取捨選択をすること。
上記、3点について説明していきます。
最新の過去問からやること
最新の過去問から実施してください。基本情報技術者試験の午前問題は基本的に過去問の重複問題が多いです。また、技術は常に進化しているので最新の過去問のほうが出題率が高い傾向があります。
重複している問題にはチェックをしておくこと
過去問で同じ問題が重複していた場合は、チェックしておいてください。そのような問題をつぶしていけば、おのずとやる問題数が減っていきます。
問題の取捨選択をすること
過去問を行う上で一番重要であると思っています。過去問をしていて思ったのが「この問題やってもしかたないな」という問題がわりと多いこと。午後問題でも出ないし、覚えることが多いわりにうまみが少ない問題が少なくともあります。
そのような問題をまとめたので参考にしてください。
- 磁気ディスク問題(磁気ディスクの平均待ち時間など、H27春問12)
- マルチメディア技術問題(テクスチャマッピングなど、H27春問25)
- トレンドの問題(スマートグリッドを説明せよなど、H26秋問63)
- システム監査問題(システム監査を実施する目的など、H28春問60)
これらの問題をやらなくていい理由として
- 磁気ディスク問題→覚えることが多いわりに、毎年1問出題されるかされないかレベルだから。
- マルチメディア問題→過去問から同じ問題が出題されることが少ないから。
- トレンドの問題→100%過去問から同じ問題が出題されないから。
- システム監査問題→基本情報レベルの知識で理解できる内容ではないから。
といった理由のためです。重複した問題、取捨選択を行うと実質380問程度まで問題が減ります。あとは、最小限の問題数で3周するのみです。
午後対策
午後対策は、「アルゴリズムに全力を注げ」です。
なぜかと言ったら、アルゴリズムの正答率が高ければおのずと言語問題の正答率も高くなるからです。
アルゴリズムと言語問題が満点であればほかの問題は勘でも合格できるレベルだと思っています。逆に言うと、アルゴリズムができないのであれば、他の場所をいくら対策しても絶対合格できません。
とはいっても、さすがに勘に頼るのもいかがなものですので、勉強するのは以下の最小限で構いません。
- アルゴリズム(C言語):5割
- ネットワーク:3割
- データベース:2割
これ以外勉強しなくていいと思います。
それでは、一つずつ解説していきます。
アルゴリズム(C言語)
個人的に言語でおすすめしているのは、「C言語」です。なぜかと言ったら、アルゴリズム対策にもなるからです。アルゴリズムとC言語は考えるときの思考が似ています。ですので、アルゴリズムができる=C言語もできるということになるのです。
この問題さえクリアすれば、基本情報技術者試験は合格したようなものです。
ネットワーク・データベース
午後問題には、必須問題がアルゴリズムの他にセキュリティもあります。ただ、セキュリティって幅広くてどこを勉強すればいいかわからないと感じる人も多いと思います。そこで、使えるのが「ネットワーク」と「データベース」です。
WAFや公開鍵暗号方式の勉強は「ネットワーク」と一緒に勉強できます。SQLインジェクションの勉強は「データベース」と一緒に勉強できます。そのようにして、同時並行で知識を得ることができるのでネットワーク・データベースを勉強することを進めています。
「ストラテジ」や「マネジメント」は勉強しなくていいのか?
今までの経験上、「ストラテジ」や「マネジメント」は問題文を読めば解ける問題が多い印象です。問題文の中に答えがあります。ですので、過去問数周したレベルの知識で解ける問題が多いのです。
参考書籍
毎年、参考書を買っている人もいますが毎年問題の傾向が変わるわけではありませんので、ブックオフの資格コーナーにある基本情報技術者試験関連の参考書を買うだけで十分です。
とりあえず、おすすめの参考書を貼っておきますのでこれと似たような参考書を探してみてください。
最後に
というわけで、基本情報技術者試験についていろいろ書きました。自分は学生時代に2度、基本情報技術者試験に落ちているのですが、社会人で受験した際は最低限の対策であっさり受かりました。
それが紹介した対策です。
ためしに友人にもこの対策をやってもらいましたが、友人もこの方法で合格しましたので間違いはないかと思います。
基本情報技術者試験に苦しめられている人は一度試してみてはいかがでしょうか。