「高専卒こそが最強の学歴である」の実態を高専卒が解説します

スポンサーリンク

どうも。

二年前にとんでもないことを書いている記事を発見しました。

高専卒こそが最強の学歴である。東大卒はゴミ(技術系の場合)

 

さすがに、二年前の記事ですしスルーしようかと思いましたが、爆笑ものでいいネタだったので実態を書いていこうと思います。さすがに書いた人はネタで書いたのかと思うのですが、本気なら高専崇拝派の人ですね。

たまに、いるんですよね。「高専は素晴らしい、大卒と同等の価値がある」とか適当なこと言う人。

仕事仲間に東大卒の方がいますけど、大変謙虚ですし、実力ありますし、高専卒には持っていないところも持ってるなーとよく思います。

というわけで、解説。

問題の箇所(高専のとこのみ)

高専は高等教育機関であり、16歳の頃から高等教育を受ける

名目上は確かにそう、しかし自分で勉強しない限り「広く浅く」が高専の教育。

しかも、大学受験を経験した人と比べるのであれば、高専生も「日本氏」や「世界史」を全く知らない人ばかりなのでここに優劣はつけることができないと思う。

高専には教授がいる。研究を本業とする本物の研究者がいる。物理や数学も最初から物理の研究者、数学の研究者が教える(講師の場合もあるが、大学で教えているような講師)

これは事実。論文など出している教授が教えてくれる。授業で教える内容も公式暗記ではなく、公式の導き方から教えるため理解しやすかった。だが、教授によりピンキリ。しょうもないのもいる。

おそらく、進学校は受験テクニックなどを学んだと思うのだが、それって何かふつうの勉強と違うのと思うところ。

高専では元技術者などから教科書や遊びのレベルでない本物の技術を学べる。なにしろ高専の教員には免許がいらない

これは確かに高専の方が軍配は上がるかもしれない。やはり、就職の相談となると一度社会人経験のある人に相談する方が有意義な回答を得られると思う。けど、それは高校までで大学行ったら特に変わらないよねと思う。

高専生は16歳のときに既に「大学に行かない」と決めた連中である(少なくとも、受験勉強をしたり、予備校に通ったりという普通の道は捨てている)。リスクを取る力、意思決定能力が早くからある。

これは、100%嘘。大学に行かないや技術者になると決心してなった高専生は少ない。せいぜい、数学が得意だからや就職率がいいからだと思う。だから、後々後悔する人も多い。

高専生は大学受験で時間を無駄にしていない。プロコンやロボコンなど、具体的な技術的挑戦を行いどんどん実力を伸ばす。

これに関してはピンキリ、周りが大学受験している中で遊んでばかりいる高専生もいる。というか、高専生全員がプロコンやロボコンをやっているという勘違いをしないでほしい。

高専は真に地域に根付いた高等教育を行う学校である。地元出身者がほぼ100%である。そのため地域に根付く人材を供給でき、地域から応援される。

これも嘘。田舎の高専でも、地元就職するのは一握り。また地元就職をしたとしても、結局転勤で都内に行く人もいる。

地元では、「高専だから頭がいい」などの謎の風潮はあるが、しょせん井の中の蛙でそれをよしとは思わない。

高専は政治や行政からあまり気にされないので自由、有効な施策がとれる。

これに関してはよくわからないし、実感したことがない。

高専卒は高学歴ではないので、皆に好かれ、応援され、実力がグングンのびる。

主張がおかしい。高専生でも東大卒でも嫌われる奴はいる。人間性の問題。けど、東大卒なのにと言われるのはかわいそうだと思う。少なくとも高専卒なのにとか言われたことはない。

高専卒だからといって出世で差別される時代ではない。

まだ出世などの段階ではないのでわからないが、高専生のほうが出世しにくいとは思う。残念だけどこれが事実。

高専卒にはもうなれない

「なれない×」、「なりたくない○」が大半。

すばらしい高専が気に入らなくても、心配はいらない。1~3年の間は他の高校に編入できるし、3年のときには普通に大学を受験することも出来る。5年のときには大学編入試験を受けられる。しかも、国立大学ごとに入試日程が異なるので、5校も6校も受けられる。それがダメでも専攻科がある。専攻科卒業して大学院入試を受ける手もある。じつは可能性がすごく大きい。

高専生の最大のメリット、最初からこれを理解しているのであれば、高専に入ることを勧めます。これほど選択肢が幅広い学校はないと思う。しかし1~3年の編入や、3年の普通大学受験は高専生の中ではかなりマイノリティなので、周りに流されないタフさが必要。

高専生も目つきがおかしいが、それは応援される

高専生の目つきがおかしいというのは偏見も含まれていると思う。高専生と聞いて、始めに思うのが「機械オタク」、「アニメオタク」だと思う。そのような人達が普通の高校と比べれば多いのは認めましょう。

ですが、そのイメージのまま高専生を見て目つきがおかしいと思うのはやめてください。みんな話せば普通です。

まとめ

正しい個所はありますが、はっきり言ってこの記事は「言い過ぎ」です。高専はみんなにとってそんなに素晴らしいところではありません。本人しだいです。

結局、この手の記事を堂々と書けるのは、高専から東大に編入した人じゃないと無理なのではないかと思います。

高専生のイメージって「オタク」やらなんやらですけど、最近、「紗倉 まな」になっているのは果たして良いことなのか悪いことなのか。(個人的にはよいことだと思う。

スポンサーリンク