どうも、くろうです。今回はLPIC level1という試験のお話です。
LPIC level1はLinuxを触る上で基礎の基礎となる資格試験ですが、実務でも使う知識が多く含まれるとても良い試験です。Linuxを初めて触る人も触ったことがない人でも、Linuxをこれから触る上では一度勉強しておいてほしい内容が多く含まれています。
というわけで、今回はこのLPIC level1に合格するためにどの参考書を買ったらよいか、どのような勉強方法をしたら良いかを紹介します。
LPIC level1とは?
LPIC level1とは下記の内容を問題なく行えるレベルの試験内容となっています。
- Linuxコマンドラインで作業を行うユーザの支援、大規模システムへのユーザの追加。
- バックアップとリストア、停止と再起動といった、簡単な保守作業を実行する(Xを含む)。
- ワークステーションのインストールと設定や、そのワークステーションのLANへの接続、またはモデム経由でのスタンドアロンPCのインターネットへの接続を行う。
LPIC level1を取得するためには、LPIC101試験とLPIC102試験を合格しなければならず、2試験に合格してLPIC level1が認定されます。
試験のイメージとしては、
- LPIC101試験:基礎の基礎
- LPIC102試験:実践向け
のようなイメージです。
1試験あたりの料金が15,000円(税抜)と非常に高額な試験となっていますので、一発で合格してもLPIC level1を取得するためには最低30,000円(税抜)が必要となります。ですので、1発合格しなければ費用がかさみますので準備万端で合格したいです。
試験方法はコンピュータで問題を回答するCBT形式となっており、選択問題8割、キーボード入力問題2割ほどの出題がされます。
このぐらいですかね。まとめると
- 101,102試験の2つに合格してLPIC level1が認定される
- 1試験あたり(101,102)の試験料は15,000円(税抜)。LPIC level1を認定されるには最低でも30,000円(税抜)が必要
- 試験方式はコンピュータで回答するCBT形式
LPIC level1の参考書
LPIC lelel1を勉強する上で必須になる参考書です。
1週間でLPICの基礎が学べる本
Linuxを初めて触る方であれば絶対に買っておきたい本です。Linuxの基礎の基礎がこの本につまっています。Linuxを触ったことがある人は買う必要はありません。
「1週間で」というタイトルですが、1日でも十分に読破することができる内容になっています。
Linux教科書 LPICレベル1
LPIC level1の学習は基本的にこちらで行います。他にもいろいろありますが、このあづき色の本を買ってください。一番わかりやすいです。
Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集
おすすめの問題集です。これを購入しておけば、試験対策はばっちり。本番でも類似した問題が多く出題されるので、これを買うか買わないかで合格する確率が大きく変わります。
LPIC level1の勉強方法
ステップ1 1週間でLPICの基礎が学べる本で学習する
まず、最初に「1週間でLPICの基礎が学べる本」を一周してください。この本を読むか読まないかによって今後の学習の効率が変わります。
この時は、Linux環境を作る必要は特にありません。
Linuxとはこういうものなのか、コマンドはこういうのがあるのかといった初歩の初歩を感じ取ってください。1週間というタイトルですが2~3日で読破してほしいです。
読み終わったら、Linux環境を作成します。
ステップ2 Linux環境を作る
次はLinux環境を作ります。
一番はVMWareにCentOSをインストールするのが最適ですが、Linux初心者の人がVMWareにOSをインストールした際につまづくのがネットワークの設定かと思います。
VMWareにCentOSをインストールしただけでは、外部ネットワークに飛びません。外部ネットワークに飛ばないということは、パッケージ管理の勉強をすることができないのです。
それをつなげるようにするのも勉強ですが、最初からごちゃごちゃ難題ばかりだと勉強のやる気もそがれてしまうため、個人的に一番簡単だと思っている、VPSに契約をして無料期間のうちに勉強をするというのをおすすめしています。
おすすめは「さくらのVPS」です。
詳しくはこちらに書いていますので参考にしてみてください。
ステップ3 コマンドを覚える
直訳すれば何をやっているかイメージがわきやすいので、lsやらcdやらcpやらpwdのコマンドは覚えるのが簡単だと思います。実際にLinuxを触ればすぐに覚えることができるでしょう。
問題はviコマンド。
viコマンドは何をやっているか意味不明です。これは書いて覚えるしかありません。教本をいくら眺めていても、覚えることは出来ませんので、実際にviコマンドを実行して覚えてください。
ステップ4 難しい箇所を覚える
LPIC level1を勉強する上で初心者が最初につまづくのは以下の内容かと思います。
- パッケージ管理
- ファイルシステム
- XWindowSystem
ここらへんが、初心者には敷居が高いかと思います。なぜならこの分野は実際にやらないとイメージが全然わきません。
パッケージ管理は実際にインストールやアンインストールをしてみる。ファイルシステムは実際に作ってみる。XWindowは実際に設定してみるなどしてポイントをつかんでください。
ステップ5 LPIC101の試験勉強&受験
試験内容は以下の通り。
- システムアーキテクチャ
- Linuxのインストールとパッケージ
- GNUとUnixのコマンド
- デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準
Linuxの基礎の基礎が問題となっているので、今までの内容を理解できていれば合格することができます。
試験対策としてはスピードマスター問題集で勉強してください。スピードマスター問題集は問題の精度が高いため、これを勉強すれば本番でも似たような問題が出題されます。
ステップ6 LPIC102の試験勉強&受験
試験内容は以下の通り。
- シェル、スクリプト、およびデータ管理
- ユーザインターフェイスとデスクトップ
- 管理業務
- 重要なシステムサービス
- ネットワークの基礎
- セキュリティ
ここの分野はSQLやネットワーク、セキュリティがあるため、事前に知っていればラッキー。事前にしっていなければ面倒くさい分野です。
SQL、ネットワーク、セキュリティを知らなければ問題を解きながら覚えるしかありません。
また、普段からLinuxを使っていても、XWindowを初めて使うといった人も少なくないためいくら経験者でも注意が必要です。
試験対策としてはLPIC101と同様にスピードマスター問題集で勉強してください。LPIC101と同じような感覚で合格できるはずです。
まとめ
こんな感じですね。スピードマスターとLinux環境さえあれば合格できる試験です。
LPICを勉強する上で、Linux環境に触れるというのは必須です。触らないと覚えることは絶対にできません。
LPIC level1の難易度はそこまで高くないので、やる気を出して勉強すれば確実に合格することができます。また、LPIC level1の内容は業務で確実に役に立ちますし、スキルの証明にもなりますのでとてもおすすめです。
level1を合格して、それ以上のレベルに興味が出たらlevel2にも是非チャレンジしてみてください。