どうも、くろうです。
今回はLPICという資格の話です。
Linux系の資格であるLPICで共通する悩みはLinux環境をどうするか。資格だけ取ればいいと、Linux環境を用意せずに本と過去問のみで対策をする人もいますが、そんなの何の意味もありませんので、一度環境に触れることが重要です。
しかし、Linuxを知らない人にLinux環境を作れと言われても辛いものがあると思います。
Windowsを操作できるのにWindowsのOSをインストールしたことないというのと同じです。Linuxを触ったことないのにLinuxのOSをインストールしろというのは難しい話です。
ですので、今回はLPIC学習の際に私がLinux環境を作成する際に困ったことなども合わせて、Linux環境を作る3つの方法を紹介します。
古くなったパソコンをLinux環境にしてみる
初めに思いついたのがこれ。自分の物理マシンにLinuxを入れてみるということ。都合よく1台空いていましたのでWindowsをアンインストールして、Linuxをインストールしてみることに。
OSインストールレベルから知識を得ることができますし、環境もろもろ覚えることができます。
難点はマシンに対応したドライバがないとき。実際に経験したのですが、OSにネットワークアダプターのドライバがインストールされておらず、ネットワークに繋げられなくて大変な思いをしました。
手動でドライバをインストールするにも、マウントも知らない状態で学習してたのでCDを入れても、フラッシュメモリを指しても何も反応しません。最終的に適切なOS再インストールで事なきを得ましたが学習開始するまで2日はかかりました。
メリット
- OSインストールレベルから学習できる。
- うまくいけばすぐに学習開始できる。
デメリット
- PCが2台あることが前提。
- ドライバが対応していないなどが要因で手詰まりが起こることがある。
仮想マシンを利用してみる
WindowsマシンにVMWareなどの仮想マシンを利用してLinux環境を立ち上げる方法です。
こちらも、OSインストールに加えて仮想マシンの学習できるので実践的な意味ではこれが一番良いのですが、ネットワーク設定でうまくいかず挫折してしまう事が多いかと思います。(私も仮想ネットワークのNAT接続とブリッジ接続がよくわからなくて最初はやめてしまいました。)
ネットワークの設定ができないとRPMやYUMの勉強ができないため、LPICの重要な部分の学習がおろそかになってしまいます。
ですが、仮想の良い点は様々なディストリビューションの学習をできること、LPICの範囲であるRedhat系とDebian系の両方を学習することができます。
メリット
- OSインストールレベルから学習できる。
- 仮想の知識もつけることができる。
- 様々なディストリビューションの学習ができる。
デメリット
- ネットワークの設定でLinux+仮想の知識が必要。
- LPICの範囲の学習開始まで時間がかかる。
クラウドサービスを利用する
上記二つを見て分かる通り、最初のインストール作業というのは結構大変です。
LPIC level1を受験する方々はLinux初学者の方が多いかと思います。学習の最初の段階で躓くとモチベーションが続かないため、学習が継続できません。そのためにも、以下に早く環境を作成するかが重要かと思います。
そんな方にお勧めしているのが、クラウドサービスを利用すること。
契約して、起動ボタンを押せばすぐに環境が出来上がりです。OSインストールの知識をつけることはできませんが、LPIC level1でしたらコマンド操作の知識だけで十分ですので、すぐに学習環境を用意することが何より重要です。
また、最初からグローバルIPアドレスを割り当ててもらえるため、一番とっつきにくい、Web(apache)やメール(sendmail)の環境を作るには最適です。
学習する際におすすめのクラウドサービスは、「さくらのVPS」です。2週間の無料お試し期間がありますので実質無料で学習することができます。またOSはCentOS(Redhat系)ですので、LPICの出題範囲にはぴったりなのです。
メリット
- クラウドサービス契約後、すぐに学習できる。
- 実質無料(2週間のお試し期間)
- apacheやsendmailの環境が作りやすい。
デメリット
- OSインストールレベルからの知識がつかない。
まとめ
Linux初学者が挫折しないためにはいかに早く快適な環境を作ってあげれるかが重要だと思います。OSインストールというのは、何も知らない人にとってはレベルが高いものです。
WindowsのインストールをしたことがなくてもWindowsを使っている人は多いですし、Linuxも同じでコマンドを覚えてからOSのインストールを覚えるのが適切なルートだと感じています。
LPIC level1を学習際には、是非クラウドサービスを利用してみてください。合格するといいですね!