IT業界に蔓延する『客先常駐』という働き方の7つの問題点

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どうも、くろうです。グチっぽくなりますが「客先常駐」をテーマに記事を書きました。

IT業界にでは常識の「客先常駐勤務」ですが、私もこの「客先常駐」という形で仕事をしています。

「客先常駐勤務」がわからない人について説明すると簡単に言ったら派遣です。「派遣会社」から「派遣」されるか、「正社員となった会社」から「派遣」されるかの違いしかありません。

これから7点ほど、「客先常駐」の問題点を挙げます。正直、この業務形態を無くしてほしいとまで思っています。

問題点1:スキルアップは常駐先次第

就活してやっとの思いで就職したのに、待っているのは客先での面談です。この客先によって、今後学ぶスキルが決まってくると考えていいと思います。

配属前に自社内でも研修をしますが、それが客先で使われるかと言ったらそうでもなく、常駐先に業務レベルによってスキルが左右されます。

下手すると常駐先で、Excelのエビデンス作成のみの業務というのはザラです。(SIerは特に)

自分で勉強する向上心がない限り、常駐先だけのスキルでは「転職もできない」かといって「常駐先を変えることもできない(エビデンス作成などは誰もやりたがらない)」また簡単な作業だけで「月単価が上がらない→給料も上がらない」と言った袋小路になりやすい状態になります。

問題点2:経営者が得するシステム

技術を知らない人間でも客先常駐系の企業であれば経営者になることができるのがこの業界の悪いところだと感じています。経営者は上っ面で技術のことを語りますが(今だと人工知能など)、それらに対する知識などはまったくありません。

そのため、技術者軽視をしやすく、人を月単価だとしか思わない状態になりやすいです。月単価によって給料が左右されるため、自分の昇給がいくらで打ち止めになるかも察することができます。

また、中間マージンを大きく取っているため、下手に自社開発などでリスクを取るより、常駐派遣をしておいて安定的に月単価を稼いでいた方が経営者にとっては得です。何もしなくても月7桁を安定して稼ぐことができます。

ですので、そのような経営者だと会社を変えるつもりもなくダラダラと客先常駐を永遠とやることになります。

問題点3:資格を取らせればいいと思っている

現場の技術より、資格を優先する風潮が出ているように感じます。よく求人に書いてある、「資格取得支援制度」のことです。

このような記載があった場合、ほとんど「客先常駐」をする企業と思ってもらって構いません。

なぜかと言うと、客先常駐の面談で使えるのがこの資格の有無だからです。30代ですと、「現場の知識・経験」が重要視されますが、20代だと「やる気・ポテンシャル」が面談に左右されると感じています。そこで利用されるのが資格の有無であり、上の人間は資格さえ取っておけば面談が通るといった考え方になっていきます。

「現場の知識>資格」というのはは当たり前のことなのに、いまだに「就職・転職に資格は必要ですか」といった問題が見られるのはIT業界に蔓延する客先常駐のせいだと思っています。

問題点4:上司が技術に精通していない可能性がある

事前に常駐していた上司が技術を知らない人間だと悲惨です。

上司が、プログラミングのことを知っているか、Linuxやデータベースを知っているかと言ったことは今後の重要な指標となります。上司がそのようなことを知らないと、それ以上の仕事をすることは不可能に近いです。

そのような上司が、常駐先で何をしていたかというと、「技術営業」というやつです。仕事をもらい、自社から人間を派遣することにせっせと勤しんでいます。

会社側にとっては、利益となる人材のため重宝しますが、下についた人間としてはたまったものではありません。上司のレベルもたかが知れてるため業務レベルの低い案件ばかりやる羽目になります。仕事くれと言った上司は、何もやらず、自分はExcelに画像を貼り付けるだけの仕事をするといった形にもなりやすいです。

そのような上司に当たった場合は、早めに手を打つべきだと思います。

問題点5:帰属意識がほぼなくなる

私も自社で仕事をしていたのは5ヶ月ほどで、それ以降は客先常駐という形態で仕事をしています。

基本的に客先常駐業務をしていると、自宅から客先に直行、仕事を終了後は自宅へ直帰といった形となるため自社に顔を出すという機会が年に数回となります。

その対策で、「全社ミーティング」や「社内レクレーション」などを企画するのですが、自分達とそれほど関わり合いのない人達にそんなの誘われてもうっとおしいだけです。

問題点6:40~50代が悲惨

ヒラのまま、技術を何もつけずに歳だけとった人間は悲惨です。歳をとるにつれて扱いづらく物覚えが悪いため、面談が通りにくくなります。

また、客先常駐を数年経験して40代となった際に他の客先に行ったからといって、前回の常駐先の技術が使えるとは限りません。技術力がいったんリセットされる感覚です。

そのような状態になると、常駐先をたらい回しにされしまいには常駐先がなくなります。客先に常駐できない人間は単なるコストでしかなくクビをきられます。何人もそのような人を見てきました。

スキルなしコネなし歳だけくっただけの人がいきなり退職するところは何度も見ているため、この人達は今後どうするのだろうと思うばかりでした。

問題点7:客先常駐でコネを作れるという幻想

客先常駐のメリットとして、大企業とコネが作れるというものがありますが、これについては幻想だと思っています。

理由としては、「大企業にポテンシャルをアピールする機会がほぼない」からです。

大企業は、従来のやり方をあまり変えようとしません。過去の実績や手順を流用して案件を進めるため新しい分野に手を付けるという事が少ないです。また、仮に新しい分野に取り掛かろうとしても、研修を受けるのは自社の人間であるため、その分野を自分がやるといったアピールもなかなかできないものです。

そのため、自分がいかに最新技術に長けていても、いくら物覚えが良くても、従来通りのやり方でしか仕事ができず、ポテンシャルを披露する場がないのです。

コネというのは、自分のポテンシャルをアピールできて、成立するものです。ですが、自分のポテンシャルをアピールする場もなくては、コネも何もありません。

この点を考えると、やはりコネを作るというのは難しく感じてしまいます。

現状を変えたいのであれば

20代であれば客先常駐という働き方はありだと思いますが、それ以降はあまりお勧めできない働き方です。

30代からは、次の常駐先が見つからない場合、会社をクビになってしまうという事を常に頭に入れつつ、危機感を持つべきだと思います。

40代~50代でクビになってから後悔する前に早い段階から自社開発や受諾開発のような自社で仕事ができる環境にシフトすることを考えておいてください。

自社で開発を行うポテンシャルのある会社であれば、将来に期待は持てますが、客先常駐しか事業がない会社だと将来性は低いですし、年収も程度が知れています。心当たりのある人は手遅れになる前に早めに転職するなど行動を移すことをおすすめします。

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