仕事をするうえで、ルーティンワークには悩まされるものです。
そのような作業をいかに効率的にするか、自動化できないかと頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。
手動でやっていても限界があります。手動では、練習によって1時間を30分にできても、1時間を1分にすることはできません。
そこで、今回はそのルーティンワークを自動化させる5つのツールを紹介します。
ツールを駆使して、作業をサクッと終わらせてしまいましょう!
Excel VBA
まず、みなさんがよく使用している「Excel」でPCの自動化を行うことができます。
基本的にはIEしか操作できませんが、プラグインを導入するなどしてFirefoxやGoogle Chromeも操作できます。HTMLやxpathをしっていれば、どこの要素を取得するかなど自由自在に指定が可能です。
ですが、プログラムを組まないといけない事と操作を複雑にするためにはDOM(Document Object Model)の知識が必要なため、少し敷居が高いかもしれません。
こちらにIEを自動化して、ネットの回線速度を24時間計測するためのコードが記載されています。参考にどうぞ!
- Excelと連携する処理などをするときは楽にできる。
- DOMやCOMの知識を増やすとWindowsの様々な操作を行うことができる。
- 基本的には、「Internet Explorer」の操作のみしかできない。(プラグインを導入している場合は別)
- 操作するためには、HTMLやプログラミングスキルが必要
参考書籍
iMacros
「iMacros」はGoogle Chrome、Firefox、IEに対応した無料アドオンで、ブラウザ上での操作を記憶することができます。ブラウザの自動化するうえで一番簡単なツールだと思います。プログラミングの知識がなくても利用できます。
弱点としたら、自動化できるのはブラウザ限定ということですがパソコン自動化の第一歩としておすすめします。
- お手軽で導入できる。
- 覚えるのが簡単。
- プログラミングスキル必要なし。
- ブラウザのみでしか利用できない。
- 条件分岐などの操作ができない。
- OperaやSafariは操作できない。
ダウンロードリンク
UWSC
「UWSC」はiMacrosの利用範囲がブラウザ上からPC上になったツールです。
ブラウザの操作に加えてファイルの名前変更や、Word・Excelの操作を行うことができます。また、クリックした座標を記憶することによって好きな場所のクリックなども行うことができます。
初心者に一番、おすすめなツールがこの「UWSC」になります。私もこのツールからスタートしました。
「UWSC」の優れている点としては画像認識機能があることです。たとえば、この画像が表示されたらクリックするという制御を簡単に行うことができます。これはほかのツールではなかなかできない機能です。(プログラミングができるなら別です。)
- お手軽で導入できる。
- 画面認識機能がある。
- 初心者におすすめ。
- 本来の予定と違った画面が表示されると止まる。
UWSCの参考書籍
UWSC唯一の紙の書籍です。
ダウンロードリンク
ダウンロード – UWSC
Selenium
ここから、上級者向けになりますが、まず「Selenium」です。
Selenium IDEを使用し、ブラウザ上で操作した記録を自動で動作することができます。ここまではiMacrosとほぼ同じです。ただしそれができるのはFirefox限定です。
Selenium IDEで記録した操作をそのまま利用して自動化することもできますが、プログラムを追加してさらに制御することができます。
基本的にSeleniumの場合は、プログラミングを行えることが前提です。Seleniumで自動化する流れとしては、
- Selenium IDEで特定のブラウザの操作を記憶
- 何かしらのプログラミング言語で記憶したファイルの修正
- プログラムの起動
という流れとなります。
「iMacro」の方が簡単じゃん。思うかもしれませんが、Seleniumの方が利点はたくさんあります。
- 条件によって操作を変えることができること。
- 一つのプラグラムで数種類のブラウザを操作できる。
- 複数のプログラミング言語対応。
対応しているプログラミング言語
- C#
- Java
- Perl
- PHP
- Python
- Ruby
と言った感じに、iMacrosにはないメリットがたくさんあります。WEB上にたくさん情報があるのは、「Java」と「Ruby」ですね。利用するのであれば、この2つの言語をおすすめします。
- 条件判断ができるため、予定と違う表示があった場合でも継続して操作可能。
- 多くのブラウザ、プログラミング言語で利用可能。
- プログラミング言語とセットのため、覚えるのが難しい。
参考書籍
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PhantomJS
「PhantomJS」を一言で言ったら、「ブラウザを表示しないで利用するブラウザ」です。
「Java Script」というものがあるのですが、本来これはブラウザ上でしか実行されません。ブラウザを表示しないでWEB情報を収集するようなプログラムの場合、「Java Script」が実行されないため、思ったような操作ができないということがあります。そのような時に、「PhantomJS」の出番です。
また、実際にブラウザを表示しないためLinuxなどのCUIのOSでも動作できますし、メモリの節約もできます。
現段階でのPC自動化する上での最強のツールは「PhantomJS」なのではないかと考えています。
- ブラウザを表示しないで、JavaScriptを実行できる。
- 画面上でブラウザが表示されないため、ほかの作業をしながら裏でプログラム回しておくことができる。
- ブラウザを表示しないため、動作が速い。
- Linuxでも動かせる。
- Seleniumと同様、プログラミング言語とセットのため、覚えるのが難しい。
ダウンロードリンク
プログラミングをしていて困ったら
プログラミングをしていて困ったら、teratailというサイトがおすすめです。
最初は、疑問をYahoo知恵袋で質問していましたが、全然回答が来ず…結局、技術者の質問は技術者向けのWEBサイトが一番ということですね。
こちらのサイトで自動化と検索すれば、300件以上の今までの質問がありますしUWSCのようなマイナープログラムの質問もありますので、何か疑問があったらここで質問するのがおすすめです。
エンジニアによるエンジニアのためのサイト始まる!!【teratail】
まとめ
プログラミングをやったことないよーっている人にオススメなのは「iMacros」と「UWSC」です。
「UWSC」を触っているとだんだんプログラミングの知識もつきますのでその次に「Selenium」、「PhantomJS」使うといいかと思います。
定形作業を自動化するのは仕事をするうえでも重要です。みなさんも作業を短縮してみてはいかがでしょうか。